区役所等の検査済証有無の確認
役所に行けば、検査済証が発効されているかの確認ができます。有料にはなりますが、建築指導課などの窓口で申請をし有無を確認することができます。
検査済証の発効履歴が確認できない(完了検査日が記録されていない、していない)場合は、やはり、検査済証が無い ということになります。
検査済証の有無の確認の際に、概ね確認済証までは発効履歴が確認できる場合があります。(このブログの説明では、確認済証までは発効履歴があることを前提とします)
確認済証が発効されていれば、計画段階では適法となりますので、当時の確認申請された図面が情報として紐づいていて引っ張れれば、この図面を基にガイドライン調査として、進めていくこともできます。(既存図面として提出資料に利用させて頂く)
ただ、確認申請の履歴とともに、その図面まで役所のほうで保管されているのは、昭和50年代くらいまでは、あまりないようです。(図面の保管までは当時していなかったようです)
その場合、施主様のほうで保管されていた図面が見つかったとしても、それが実際に確認申請に使われた図面なのかは確かめようがない場合もあります。
*とはいえ、躯体情報や、その他貴重な情報源等にもなりますので、今後の作業の中で参考になる重要な資料になります。
その為、昭和に建てられた建物で、検査済証が無い場合は、確認済証の発効履歴が確認でき、施主様が図面を保管されていたとしても、新たに復元図面を作成していく可能性が非常に高くなります。
既存資料の確認
まず施主様への検査済証の有無の確認は勿論のこと、保持されている図面や書類等があれば、どんなものでもよいので提示頂くようお願いをします。当初完了検査をされたか、覚えていれば教えてほしいとも伝えます。
古い建物ですと、施主様のほうで当時の資料(図面、検査関連の書類、地盤調査等)を保管されているケースも少ないかもしれません。例えば、当時の図面のすべてが一式で残っていなくても、とにかく、存在する資料全てをご提示いただく、もしくは大変お手数ではありますが、探していただくことも必要となります。
目視で確認できる内容(現状を採寸するなど)は計測もできますが、地盤や構造に関する部分はさすがにそうはいかないと思います。そのような資料等がみつかるようであれば、例えその図面で当時申請してたかの確証がなかったとしても、参考にはなります。
- 意匠が確認できる図面
- 構造が確認できる図面
- 地盤調査関連資料
- 地積測量図など敷地境界がわかる資料
- その他、関係がありそうな資料なら可能な限り
確認済証や、検査済証の有無が明確でなくとも、上記の資料はあるにこしたことはありません。
また、施主様が検査済証だと思っていたものが、確認すると確認済証であったというケースもあります。確認済証や検査済証に関しては、施主様のほうで有無が確認できない場合もあると思いますが、区役所の記録で確認することもできます。
次回は、復元図面の作成に触れていきたいと思います。
次回に続く・・・
下記に検査済証が無い建物についてまとめさせていただいてます。
日々更新していきますので是非参考にしていただけたら幸いです
検査済証がない建物は増改築・用途変更・エレベーター設置工事が出来ません。
ですが、調査して是正適正化工事を行えば、検査済証と同等となる書類を取得し、目的工事を行うことは可能です。
しかし、ほとんどの工務店やリフォーム会社などには検査済証がないという時点で工事を断られてしまうケースが多いそうです。
T&D工務店では検査済証がない建物の工事にも積極的に取り組んでいます。
検査済証が無い建物のT&D工務店の工事方法をご紹介させていただきます。
費用や工期などについてもご紹介させていただきます。
所有されている中古物件が検査済証が無かった場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
また、リューアル工事をした後の運用方法ををご紹介します。
検査済証がない建物は住宅ローンや融資は受ける事ができるのでしょうか?また、融資等を受けられる方法についてご紹介します
検査済証がないビルを所有するビルオーナーさんが住宅マンションからオフィスへ貸し出す為に用途変更をしたい場合をマンガにてわかりやすく解説させて頂いてます。
検査済証がない建物の是正適正化工事する方法の一つのガイドライン調査について解説させていただきます。
必要書類・費用予測等などもご紹介します。
実際にガイドライン調査を行う際の流れについて、
フロー図を用いて解説させていただきます。
検査済証について、各フェーズごとに詳しく解説させて頂いてます。ご参考にしていただければ幸いです。
検査済証がないとどうなるのか?再発行できのか?などの検査済証についての質問に回答させて頂いてます。
弊社が施工させて頂いた検査済証が無い店舗兼住居ビルのエレベーター設置工事の施工事例を
ご紹介させて頂いてます。
検査済証がない戸建て住居をリフォームして賃貸物件として一部貸し出したいとお問合せをいただき、工事をスタートすることになりました。一部床を増床する事になった際に検査済証ない建物だった為、指定検査機関を活用した建築基準法適合調査のためのガイドライン調査適性化工事も行いました。
検査済証が無い建物の増改築の方法。
そもそも検査済証とは何か?
未取得の経緯・取得の調べ方・
再発行できるのかなど、検査済証について解説させて頂いてます。
youtubeにて動画で解説させていただいてます。日々更新していきたいと思います。